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県内の中学生が描いた絵本「はじめてのびわこの魚」 長浜のひとり出版社が発売

絵本「はじめてのびわこの魚」の著者・黒川琉伊さん

絵本「はじめてのびわこの魚」の著者・黒川琉伊さん

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 長浜の出版社「能美舎(のうびしゃ)」(長浜市木之本町)が7月1日、絵本「はじめてのびわこの魚」を発売する。

絵本「はじめてのびわこの魚」

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 賤ヶ岳の麓にある同社は堀江昌史さんが経営する「ひとり出版社」で、「ローカルな魅力の発信に特化した」本を年1~3冊のペースで出版する。

 著者は大津市立志賀中学校3年生の黒川琉伊さん。2歳から毎日のように琵琶湖に通い続け、200色の色鉛筆を使って、琵琶湖淀川水系に生息する魚50種を描いた。 琵琶湖を守るために知ってほしい「絶滅危惧種」「固有種」「国内外来種」「国外外来種」「国指定特別外来種」「県指定外来種」をマークで表記。コピーして使える「観察日記」「探し物ゲーム」なども掲載している。
 黒川さんは10歳の時に「ラムサールびわっこ大使」に就任し世界湖沼会議に出席。13歳の時には海と日本プロジェクト「海のキッズサポーター」に就任。キッズサポーター全国プレゼン大会に出席し、琵琶湖の魚を紹介した。「魚を採ることも、育てることも、食べることも、絵を描くことも大好き」だという。自作の水槽で魚の飼育、観察を楽しみながら、自分なりの研究を進めている。

 堀江さんは「2~3年前に地元の漁師から『面白い子がいる』と紹介されたのが黒川くんだった。それまで琵琶湖の淡水魚は地味な魚が多いと思っていたが、黒川くんの描く琵琶湖の魚はとても色鮮やかで躍動的で美しかった。その絵を見たことが琵琶湖の魚に興味をもつきっかけになった。黒川くんの絵本を作ったら、たくさんの人に琵琶湖の魚を好きになってもらえると思った」と振り返る。

 価格は1,650円。県内の平和堂内書店全店など全国書店の他、ネット書店で扱う。

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