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長浜の御坊さんで切り絵障子展示 18面で表現、命のつながり感じて

障子に表された早川鉄兵さんの切り絵

障子に表された早川鉄兵さんの切り絵

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 米原市在住の切り絵作家・早川鉄兵さんの切り絵障子作品の展示が3月24日、真宗大谷派長浜別院大通寺(長浜市元浜町)で始まった。

親鸞聖人の切り絵

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 切り絵は、2019年5月に行われた「長浜教区・五村別院(長浜市五村)・長浜別院 宗祖親鸞聖人七百五十回ご遠忌」記念事業の一環で、早川さんに制作を依頼したもの。2020年以降も毎年春になると、大通寺で限定公開している。

 作品は本尊の阿弥陀如来を中心に、周囲にはゾウやシカ、キツネ、トリなどと共にハスの花などが描かれ、大通寺本堂正面の障子18面に表現された壮大なもの。御遠忌では山門に展示されていた高さ2メートルの親鸞聖人の切り絵は、本堂の中で参拝者を温かく見守っている。

 大通寺は「長浜の御坊(ごぼう)さん」の名前で広く湖北の人々に親しまれてきた。約7000坪の境内には、伊吹山を借景とする枯山水の庭園・含山庭や、伏見桃山城の遺構と伝えられる本堂や広間など、国指定の名勝や重要文化財などもある。

 大通寺書記の田川恵美さんは「早川さんとは、御遠忌の記念行事としての切り絵を制作していただくに当たって何度も話し合いや会議を重ね、命のつながりが感じられる素晴らしい作品ができあがった。早川さんの切り絵障子をご縁として、親鸞聖人の教えにも親しんでほしい」と観覧を呼びかける。

 先ごろ公開された映画「レジェンド&バタフライ」で、大通寺では作中の重要人物である信長・家康・光秀の3人が一堂に介する重要なシーンの撮影が行われるなど、滋賀県内ロケ地の一つになった。4月16日までは「第35回ー馬酔木展」も開催中で、滋賀県立長浜北星高等養護学校の生徒が手がけた植木鉢も展示している。

 拝観受付時間は10時~16時。馬酔木展と諸殿拝観料は、大人=500円、中学生=100円、小学生以下無料。切り絵障子展示は5月14日まで。

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