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長浜・米農家の新施設「rido」で展覧会 農家の新しい暮らし伝える

展覧会「rido 里道~農家の新しい暮らし~」

展覧会「rido 里道~農家の新しい暮らし~」

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 展覧会「rido 里道~農家の新しい暮らし~」が3月22日、「お米の家倉」が新設した「お米ラボ rido(りどう)」(長浜市小谷)周辺で始まる。

長浜ローカルフォト

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 長浜で5代続く農家「お米の家倉」は米づくりを中心に、地域内外でのイベント出店、みそ作りなどのワークショップ、稲刈り体験など、「100年先も田園風景が残る、誇れる農業」を目指して活動を続けてきた。「みんなで田園風景のある未来をつくる」という思いを実現するための場所として、約3年かけて田んぼを見渡せる敷地に「お米ラボ rido(りどう)」を設けた。目の前の田んぼで取れた米などの調理や食事ができるよう、中央にキッチンとテーブル・椅子を配置。食や自然に関連する書籍なども並べ、人々が集える場を形にした。今後、同展を皮切りに月1回のオープン日を設け、イベントなどを通じて、田んぼの面白さや魅力を伝えていく。

 5代目の家倉敬和さんは「建物の名前を『rido』としたのは、この建物の横にある道が『里道(りどう・さとみち)』だから。目の前に広がる田んぼのある風景が建物の中からも見渡せるように壁一面をガラスにするなど工夫した」と振り返り、「離れてしまった食卓と田んぼを人の輪をつくることで、もう一度つなぎ直す場になれば」と話す。

 同展を主催するのは「お米の家倉」と市民団体「長浜ローカルフォト」。農道や農舎を展示会場とし、「長浜ローカルフォト」のメンバーらが約2年かけ家倉さん夫妻の暮らしを記録した写真、同施設の設計を手がけた「トミトアーキテクチャ」(神奈川県横浜市)による設計模型・スケッチを展示するほか、今夏出版予定の「お米の家倉」の歩みをまとめた書籍からの抜粋文を、編集・出版を手がける真鶴出版(神奈川県真鶴町)がパネルで紹介する。23日14時~、出展者らによるトークイベント「この土地と、どう生きていくかを考える」も予定(先着順、定員20人)。

 家倉さんは「展覧会は思いを同じくした異業種の集まりで開催する。農家だけでなく、写真家、建築家、編集者、それぞれの視点から捉えた内容になる。皆さまの身近にある田んぼや畑の楽しさ、日常と田んぼの意外なつながりを発見していただける機会になれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は10時~16時(30日は12時まで)。入場無料。3月30日まで。

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