長浜の北国街道沿いに4月1日、ゲストハウス「中屋」(長浜市木之本町)がオープンする。
経営するのは石川出身の前川晋也さん、草津出身の千尋さん夫婦。江戸時代から戦後まで「中屋旅館」という宿泊施設として利用されていた建物を約1年かけて改修し、昨年8月、街道沿いの1階部分に日本酒居酒屋「酒茶いくひ」をオープンした。その後も宿泊スペースの改修を続け、念願だったゲストハウスのオープンにこぎ着けた。
千尋さんは中国語と英語も話せることから海外からの観光客の受け入れにも意欲を見せる。「観光地として人気が高い石川と京都の間に位置している木之本は交通の便がよく、昔ながらの町並みが残っている。ユニークな食文化も魅力。海外の人はもちろん、踏み込んだ日本を知りたい人に来てもらいたい」と千尋さん。
建物はケヤキの梁(はり)や柱を生かし、古い建具、壁、欄間なども残している。雨漏りなどがあったことからリノベーションした箇所はあるが、そのまま使える部分は生かし、古いものと新しいものが混ざり合う空間にしている。
部屋は、2人部屋(キングベッド1台)の「栗の間」、4人部屋(ダブルベッド2台)の「杉の間」(以上、5万5,000円)、4人部屋(キングベッド2台)「桧葉(ひば)の間」(8万8,000円)の3室で、各部屋にトイレと風呂を設置している。2階の「栗の間」は窓から山と庭が、「桧葉の間」は街道を眺めることができ、1階の「杉の間」は庭を眺めることができる。宿泊者がくつろげるようにラウンジや畳の小上がりも備える。希望者には朝食を付けることができる。
晋也さんは「かつての宿場町であるこの街は今でも『木之本宿』と呼ばれているのに、北国街道沿いにたくさんあった宿が一軒も残っていない。このゲストハウスが街道の宿の復活になる」と話す。「1階の『いくひ』で地元の人と旅人が会話を交わすなどし、地元の人にとっても旅人がやって来ることを楽しんでもらい、地域の魅力の再発見になれば」とも。
宿泊の対象年齢は中学生以上。