長浜の黒壁スクエアに10月27日、「TABLE SIX Patisserie（テーブル シックス パティスリー）」（長浜市元浜町）がオープンした。

テークアウト「食べ歩き1mm ショコラモンブランソフト」

　同店はフレンチ料理店「びわこレストランROKU（ロク）」を経営する「CLUB MAISON（クラブメゾン）」が新しく始めた「6席限定」のパティスリー。同地で25年営業したパン店「グッテンマーマ」から事業承継した。

　店名にちなんで「6つのこだわり」があるという。1つ目は、黒壁スクエアに根付く「ガラスの文化へのこだわり」。2つ目は、地元で採れた旬のものを中心に使うという「食材へのこだわり」。3つ目は、コロナ禍でも安心できるように席数を限定・生産者の顔が見える食材を使うという「安心・安全へのこだわり」。4つ目は、店内のインテリアや照明などで演出する「非日常空間へのこだわり」。5つ目は、歴史ある長浜の街にふさわしいようにと「100年続く店へのこだわり」。6つ目は、店名が黒壁スクエアの「KURO」を並び替え「ROKU」としたことや知り合いを6人たどれば世界中の誰とでもつながれる「六次の隔たり」という言葉に由来するなど「6の数字へのこだわり」だという。

　メニューは、客の目の前で仕上げる「デセールコース」（2,500円）。内容は「京都甜茶宇治」「苺（いちご）バタークリームサンド」「本日のデセール3種盛り」「ペアリングドリンク」「お茶菓子」「いり番茶」。ペアリングドリンクは県内の丸安茶業の抹茶、煎茶、ほうじ茶のほか、近江和紅茶、コーヒーなどから選ぶことができる。デザートやドリンクは県内外からセレクトしているガラス製の器に盛る。中には黒壁のガラス工房でオーダーした器もあるという。

　パティシエの中田晃平さんは「当社『CLUB MAISON』のメゾンがフランス語で『家』を表すことから家のような形のチョコレートケーキを作った。ほかにもグラスデザートに載るチョコレートは『6』の形を表すなどデザートには店を象徴するものを盛り込んでいる。フルーツ、バター、蜂蜜などお菓子の素材は国産や滋賀県産にこだわりながら時季に合わせてベストな産地や種類を選んでいく。一度食べた方がまた食べたいと思ってもらえたらうれしい。コンセプトの一つでもある『ガラス』の魅力も知ってもらえれば」と話す。

　テークアウトでは「食べ歩き1mm（ミリ）ショコラモンブランソフト」（1,000円）を販売。近日中にバタークリームサンドのギフトセットの販売も予定している。

　営業時間は11時～17時。火曜・水曜・木曜定休。完全予約制（2時間制）。11月末まではクラウドファンディングで予約を受け付ける。