長浜まちづくりセンター（長浜市高田町）で3月6日、ドキュメンタリー映画「PRISON CIRCLE プリズン・サークル」が上映される。

　同作品は「島根あさひ社会復帰促進センター」という刑務所のドキュメンタリー映画。同刑務所では通常の刑務作業に加え、受刑者同士が対話を重ねる時間があるという。受刑者たちが自らの内面を語り合い更生への道を探っていくプロセスを描いている。

　主催する「長浜『プリズン・サークル』自主上映会実行委員会」は、読書会や哲学対話などの実践を通じて知り合った長浜市民4人で構成される。読書会や哲学対話を重ね、「人が社会や周囲の環境からの影響を受けずには生きられないこと」「対話により人が勇気づけられること」などを学んできたという。

　上映のきっかけについて、同実行委員会の大川千里さんは「読書会の中でこの映画が話題にのぼり、自分たちにとって『遠い存在』とも思える受刑者たちが私たちと同じように対話の機会を大事にしているということを知り、ぜひみんなで見てみたいと思った」と話す。

　「今、コロナ禍でなかなか人と混じり合い言葉を交わす時間が持てなくなっている。ちょっとした時間でも誰かと話す機会があれば、沢山の孤立が防げるのでは。この映画をたくさんの方と一緒に鑑賞し、感じたモヤモヤや割り切れない思いを『シネマ哲学カフェ』で対話を重ねられれば」と呼び掛ける。

　開催時間は14時～16時20分、18時30分～20時50分。料金は1,200円(事前申し込みは1,000円)。各回定員50人。3月11日19時～20時30分は、同映画観賞後の感想を共有する「シネマ哲学カフェ nagahama」（参加費500円）を開催。手話通訳あり。