彦根の宿「びわ湖畔 味覚の宿 双葉荘」(彦根市松原町)が1月31日、プライベートサウナ・露天・水風呂付き客室「比良」をオープンした。
同宿は1969(昭和44)年に創業。初代は長浜市虎姫出身・大阪で工務店を営む大工。現在の宿がある場所を訪れた際に「趣味の魚釣りができる」と気に入り別荘にするつもりで手に入れた。知り合いから「旅館にしたらどうか」という声があり、同宿が誕生したという。彦根で唯一琵琶湖のほとりにある同宿は「家に帰ったようにくつろぐ」という意味をもつ「賓至如帰」という言葉をコンセプトに掲げている。食事は地産地消、主人自らの足を運び、食材を一つ一つ選ぶという意味での「ごちそう」を心掛け、近江牛、地元野菜などを使った料理や、鴨鍋、うなぎのじゅんじゅん、地元のビールや日本酒などを提供する。客室は14室。
同室からは琵琶湖と彦根城を眺めることができる。プライベートサウナ、露天風呂、テラスがある点が特徴。木を多用した内装で和モダンなインテリア。寝室の壁の模様は「空」「陸」「湖」をイメージするデザインを採用。サウナや露天風呂ではアロマオイルや伊吹の薬草で香りを楽しむことができるという。
同宿の片岡良介さんは「コロナで出掛けることを我慢している家族や親しい人たちが日常から離れてゆったり過ごせるような部屋を作った。琵琶湖も彦根城も眺めることができる部屋は他の旅館にはなくここだけ。地域を見直す意味でも県内の人にも来てもらえれば」と利用を呼び掛ける。