長浜にあるサテライトオフィス「 BIWAKO PICNIC BASE(ビワコピクニックベース)」(長浜市元浜町)で2月11日、長浜ローカルフォトの写真展「湖港の光り」が始まった。
2016(平成28)年から3年間、市の事業としてまちの文化とカメラ文化を守る写真プロジェクト「長浜ローカルフォトアカデミー」が発足。メンバー9人が「写真でまちを元気に」をモットーに、長浜市内に住む人やその暮らしぶりを写真を通じて地域内外に発信してきた。2019年に自立し、名称を「長浜ローカルフォト」に改め活動を始めた。各自の活動の他に年一度、全員が参加する写真展を開く。2020年に「余呉町菅並地区」、2021年「木之本町金居原地区」をテーマにした写真展を開いてきた。
今回の写真展では「湖北町尾上地区」を取り上げる。日本の内陸県8県のうち漁港があるのは滋賀県のみ、20ある漁港の一つが長浜市にある「尾上漁港」。現在は漁をなりわいにする人が減り、3軒のみだという。漁師の姿をはじめ、水鳥を保護している人、まちづくりに取り組む人、ふなずしを作る人など琵琶湖の原風景が残る同地域の人や文化を捉えた。
1月25日~2月6日には大津会場として滋賀県立美術館(大津市)でも展示した。長浜会場では長浜らしい場所で展示したいとの思いで、町家を改装して作った同会場で行う。作品の展示以外にもメンバーが手描きのメモやイラストを書き込んだ木製の展示台を設置し、地域の魅力を伝える仕組みも用意。会場では同展のフォトブックを配布する。会期中、隣にあるレストラン「おさけところも」では、コラボコロッケ「ビワマスと菜の花のライスコロッケ」を限定で提供する。
メンバーの川瀬智久さんは「尾上地区のように琵琶湖の原風景が残っている地域は少なくなっていて貴重。写真展のタイトルには『琵琶湖のキラキラとした光』『町に光を当てて明るく照らす』という意味を込めた。地域内外の人に見てもらえれば」と話す。
開催時間は10時~16時。今月20日まで。