長浜で約1週間かけて行われる「長浜曳山(ひきやま)まつり」が4月17日、終わった。
長浜曳山まつりは400年の歴史を持つ祭礼で、豪華絢爛(けんらん)な曳山や、その舞台で演じる子ども歌舞伎などが特徴。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
13日は長浜八幡宮(長浜市宮前町)で子ども歌舞伎の奉納順をくじで決める「くじ取り式の儀」が行われ、一番山は鳳凰山(ほうおうざん)、二番山は壽山(ことぶきざん)、三番山は高砂山(たかさござん)(※「高」ははしごだか)、四番山は猩々丸(しょうじょうまる)に決まった。同日から15日までは4つの山がそれぞれ子ども歌舞伎を奉納した。15日は3年ぶりに長浜八幡宮で歌舞伎を奉納、16日は終日、出番山の町内で上演された。
観客の密を避けるための試みとして、15日にはユーチューブでライブ配信したほか、まちづくり役場とギャラリーシティ楽座でも映像を流した。
高砂山保存会の沢田昌宏会長は「小さいお子さんの中でコロナの感染が増えてきていたので、感染対策を徹底した。まつりが終わった今、感染者が出なかったことに安堵(あんど)している。3月25日に稽古が始まり、4月9日には一般に向け公開稽古が始まり、本日(ほんび)に向けて子どもたちの演技はさらに仕上がっていった。本日(ほんび)の天気が悪いという予報だったが(天気が)持って良かった」と振り返る。