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長浜でガラス作家・神永朱美さん個展 琵琶湖の水草を燃やした灰を原料に発色

企画展「神永朱美ガラス展 ~湖、恵の彩~」

企画展「神永朱美ガラス展 ~湖、恵の彩~」

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 長浜の黒壁スクエア(長浜市元浜町)にある「黒壁2號(ごう)館 黒壁ガラススタジオ」で6月11日、企画展「神永朱美ガラス展 ~湖、恵の彩~(みずうみ、めぐみのいろどり)」が始まった。

神永朱美さん

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 2017(平成29)年に大津市内に工房を構え、吹きガラスの制作を始めた神永さん。滋賀で活動を続ける中、「この土地ならではの作品が作りたい」との思いから琵琶湖の水草を燃やした灰に注目。この灰をガラスの材料に混ぜ、高温で溶かすことで淡い緑色の発色に成功。2020年に「琵琶湖彩」と名付け、このガラスを使ったさまざまなガラス器を発表した。それから2年、さらに研究を重ね、今年3月に「琵琶湖彩 還元色Blue(ブルー)」と名付けた青色の作品を発表。これらの色は、琵琶湖の水草に含まれる鉄分が、酸化や還元という化学変化をすることで生まれ、自然の原料のため、含まれる鉄分の量が一定ではないことから、淡い緑色から青色まで、さまざまに発色するという。

 同スタジオ広報の佐藤泉さんは「神永さんは『滋賀ならではの作品作りを』という強い思いから、琵琶湖の水草を燃やした灰に注目し、長年の研究を経て美しい発色に成功した。ガラスの淡い緑色や青色など、それぞれの彩りを通じて琵琶湖や湖国の自然豊かな表情を感じて見てほしい」と呼びかける。

 今展では、「琵琶湖彩」シリーズから新色を含む花器や食器、アクセサリーなど約200点をそろえる。

 営業時間は10時~17時。月曜定休。最終日は神永さんが在廊する。7月3日まで。

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