長浜に12月24日、「NAGAHAMA（ナガハマ）ライフスタイルグランピングホテル」（長浜市下坂浜町）がオープンする。

ヴィラ「カフェスタイル」

　同施設は、不動産業などの事業を手がける森野ビルが「長浜を盛り上げたい」という思いで新設した。自然豊かな場所で行うイメージがある「グランピング」の要素と観光地が近いという「ホテル」の要素をかけ合わせ、主に長浜から車で90分圏内のエリアに在住の老若男女をターゲットにしているという。琵琶湖から徒歩5分という立地を生かして、カヌーやSUPなどのアクティビティーが楽しめるプランや、近隣にある長浜の観光スポット・黒壁スクエアを回遊し街並みを楽しむプランを提供する。

　宿泊はヴィラを一棟貸しする。全6棟は全て約80平方メートルのスイートルームで、最大4人まで宿泊できる。各棟の室内外にキッチンやテントを設置。棟ごとに、韓国スイーツの料理教室が開かれる「カフェスタイル」、まきを使った北欧のサウナが体験できる「サウナ＆ヨガスタイル」、お祝いやプロポーズなど特別なシーンに利用できる「パーティースタイル」などのテーマを設けているほか、グランピングテントなどのギアを載せたランドクルーザーを準備。最大6人利用できるトレーラーで場所を移動して、桜の名所・海津大崎などに行き楽しめるプラン「王様のキャンプ」も用意する。

　食事は「グランピングを得意とする」というフランス料理のシェフが近江食材を中心としたバーベキューを、ライブパフォーマンスを交えて提供する。翌朝は湖畔で朝食ピクニックもできるという。

　同社の森野弥太郎社長は「湖北の課題として、若い人が半数くらい他の地域に出ていってしまう問題がある。この街自体が魅力的であることは、住民にも観光客にとっても良いこと。『長浜を盛り上げていければ』という思いから、この宿泊施設を作った。日帰りで観光に来る人が多いが、この宿泊施設を通じて、アクティビティー体験や地元食材などを楽しんでもらえれば、『長く滞在するとさらに良いところだな』とこの街に興味を持ってもらえるのでは。それがこの街に住みたいという人やこの街で働きたいという人が増えることにつながればうれしい」と話す。

　予約はホームページで受け付けている。