長浜にある慶雲館(長浜市港町)で1月8日、「第72回 長浜盆梅展」が始まる。

早川鉄兵さんとのコラボレーション

　同展では、明治時代に建てられた慶雲館の屋敷に並ぶ盆梅は約300鉢の中から開花時期に応じて入れ替えを行い、常に見頃の盆梅約90鉢を展示する。高さ3メートルの巨木や樹齢400年と伝わる古木もあるという。

　昨年に続き、新館では切り絵作家・早川鉄兵さんとのコラボレーション展示を行う。今年のテーマは干支（えと）にちなみ「波うさぎ」。古来より親しまれている和柄「波うさぎ」は、謡曲「竹生島」の一節に由来するといわれているという。今年は新たに「盆梅絵馬」や「梅くじ」が登場する。

　8日・9日の2日間は、20歳の門出を祝う意味を込め新成人は無料で観覧することができる。対象は2002（平成14）年4月2日～2003（平成15）年4月1日生まれの人（年齢確認できる身分証の提示が必要）。

　1月28日～2月26日の土曜・日曜・祝日は期間限定で、日没後に庭園(国指定名勝)をライトアップ。明治天皇玉座の間がある本館2階の座敷で、盆梅と竹灯りを並べた特別展示も行う。

　長浜観光協会の梅園いつ子さんは「全国的に観光が戻ってきつつあり、長浜も街中や宿泊施設も活気が戻ってきた。盆梅展でコロナ疲れを癒やしてもらえれば。カフェコーナーやミニ盆梅づくり体験も人気なので参加してみては」と呼びかける。

　開催時間は9時～17時（夜間ライトアップは日没～20時）。入館料は、大人＝800円、小・中学生＝400円。3月12日まで（夜間ライトアップは2月26日まで）。