長浜・木之本に12月11日、ショットバー「CORVUS(カルバス)」(長浜市木之本町)が移転オープンした。
25年前、東京・目黒で同店を開業した店主の平田勝博さん、総子さん夫婦。店名はカラス座を意味するギリシャ語で、2人が所属していたバンド名だったという。
昨年9月で東京の店を閉め、総子さんの母の実家がある長浜への移転準備を始めた。「コロナ禍の3年は営業できたりできなかったりと不安定だった。賃料が上がることも重なり、このまま家賃を払い続けて、何かに追われるように働いていくことに疑問を感じた。東京以外の土地に拠点を持ってスローに働き、生活したいと考えるようになった」と勝博さん。「移転の第一候補だった長浜に下見に来た時、朝晩に宿から見た琵琶湖がとてもきれいで、この土地を気に入った」と振り返る。
東京の店では席数が多く手一杯だったことから、次の店では「8席だけにする」と決めていたという勝博さん。木之本で出合った物件は駅が近い裏通りで、サイズ的にちょうど良かった。店内は黒を基調とした内装で、勝博さんがコレクションしている特撮もののフィギュアやポスターをディスプレー。カウンター横の部屋にはガレージを設け、バイクやギターを並べている。
メニューは「オールドクロウ」(1ショットダブル=800円)、「イエローローズオブテキサス」(同=1,000円)などバーボン約70種類をそろえるほか、ビール、ジン、おつまみなどをラインアップする。
総子さんは「オープンして2週間たつが、既に街の皆さんが足を運んでくれ、中には何度も来てくれている方もいる。老若男女が『ここに来れば誰かに会える』と思ってもらえるような街の人が集う場所になれれば」と話す。
営業時間は19時~2時(12月28日~1月5日は24時まで)。日曜・第2月曜定休(12月31日は営業)。