米原の「お米パン工房兼パン教室Cook Lily(クックリリー)」(米原市春照)が6月29日、店内にカフェをオープンした。
店主は常喜さゆりさん。長浜市から米原市に移住し、玩具店を営んでいたという義実家を改装。体に優しい「米パン工房兼パン教室」として3月17日にオープン。準備中だったカフェスペースを、この度オープンした。
もともと小麦粉のパンやドーナツが大好きだったという常喜さんだが、大人になって突然アトピーを発症し、小麦が原因だと判明。それでも大好きなパンが食べたくて、米で作るパンについて勉強したという。小麦以外に食生活なども見直し、発症から約5年でアトピーから回復した。
「安心安全なものを胃袋へ」というコンセプトの下、生産者が農薬や化学肥料を使わずに育てた農作物を中心に使用。県内産、湖北産をメインに使い、地産地消も心がける。全ての米粉パン&生米パンの生地には小麦・乳製品・卵不使用。「なるべく地域の安心安全と思われる食材を選んで使っている」という。近隣店舗から紹介されて訪れる客もおり、「もともと同じ場所で商売をしていた義祖母から受け継いだ縁。地元での応援を感じる」と常喜さんは話す。
イートインの席数は20席。メニューは、「滋賀県米原産米の生米ミニ食パン(ハーフ)」(350円)、「土鍋で炊いた餡(あん)のあんぱん」(300円)、「シナモンロール」(350円)など。ドリンクは、「Coffee Holic Roaster(コーヒー・ホリック・ロースター)」(彦根市)で焙煎(ばいせん)したオリジナルブレンドの「ホットコーヒー」(450円)、「デキルコーヒー」(米原市)で焙煎した「アイスコーヒー」「無農薬ホット紅茶」(以上500円)、「自家製はちみつレモンソーダ」(400円)などをそろえる。
今後は遠方の客の期待にも応えられるよう、ネット販売の準備を進めており、「お米パンの魅力をさらに広めたい」と意気込む。
営業時間は10時~17時。火曜・土曜・日曜のいずれかで週2日営業する。インスタグラムで知らせる。