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長浜に高時川が見下ろせる「喫茶高時」 地域の魅力を伝える交流の場に

店主の船崎桜さん

店主の船崎桜さん

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 古民家カフェ「喫茶高時」(長浜市木之本町)が7月6日、長浜にオープンする。

高時ブレンドと生チョコタルト

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 店主は埼玉県出身の船崎桜さん。2021年に東京都から移住し、長浜市地域おこし協力隊としてローカルメディアとの協働による情報発信と、移住者ネットワーク・コミュニティーづくりによる関係人口・定住人口の創出拡大のために活動を続けてきた。任期中に移住者8人による「イカハッチンプロダクション」を設立し、雑誌「サバイブユートピア」を制作・販売。船崎さんは同誌で自身の体験した「限界集落での暮らし」をつづることで県内外の人に長浜の魅力を伝えてきた。今年9月で3年の任期を満了する予定。

 同店は自宅の離れを約半年間リノベーションして完成させた。主に湖北の木材を使った店内には買い集めたアンティークの家具を配置し、職人にオーダーしたタイルシンクを洗面所に設置するなど、細部まで思いを込めた。船崎さんは「移住してこの家を買った時から、離れの敷地を利用して、地元の人や目の前にあるキャンプ場に遊びに来た人に楽しんでもらえるような店を開きたいと考えていて、夫も私も好きだった『喫茶店』を始めることにした。店のリノベーションは集落の人の協力もあり、ほとんど自分たちで仕上げた」と振り返る。「新しい店だけど、昔からあるような雰囲気にしたかった」とも。席数は11席。

 提供するコーヒーの豆は、福井県敦賀市にある自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「新田珈琲(コーヒー)」のものを使う。ハンドドリップの全国大会で優勝の経歴を持つ同店オーナー夫婦からハンドドリップの技術を学んだという。

 メニューは、コーヒー「高時ブレンド」「大見ブレンド」、地元・古橋の煎茶「こだかみ茶」(以上500円)、東近江市政所町周辺で生産される「政所 平番茶」「ざくろ酢ベリーソーダ」(以上600円)など。ドリンクのほか、「チーズケーキ」「生チョコタルト」(以上500円)などもそろえる。全メニューテイクアウトも可能。

 「先週末のプレオープンでは別々に来たお客さま同士で会話が生まれていた。今後もご近所さんとキャンプ場に遊びに来た人など、お客さま同士の交流が生まれる場になり、『長浜って面白いね』という風に思ってもらえれば」と船崎さん。

 物販スペースでは「山路酒造」(木之本町)の焼き菓子、雑誌「サバイブユートピア」、手作りの木工製品などを扱う。

 営業は土曜・日曜の10時~17時。ただし、不定休のため営業日はインスタグラムで要確認。

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