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「山の上のパン屋にひとが集まるわけ」 長野・東御の経営者が長浜で講演へ

講演会を企画するメディアートの植田淳平さん、睦美さん夫婦

講演会を企画するメディアートの植田淳平さん、睦美さん夫婦

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 長野県東御市で「パンと日用品の店わざわざ」などを経営し、昨年7月に「山の上のパン屋にひとが集まるわけ」を出版した平田はる香さんが5月16日、長浜の私設図書館「江北図書館」(長浜市木之本町)で講演する。

平田はる香さん

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 人口3万人ほどの同市は自然が豊かな土地で、空気が澄んでいる日には浅間山と北アルプスがよく見えるという。ブドウとクルミが名産品で、ワイナリーが多い同エリアで、「パンと日用品の店わざわざ」のほか、「問tou(トウ)」「わざマート」「よき生活研究所」の4店舗を車で10分ほどの範囲で経営。「まきがまで焼く食事パンと自分たちが使って良いものを販売していく」というポリシーを掲げている。

 2009(平成21)年に個人事業主として始まった同社は2017(平成29)年に法人化、2021年に売り上げが3億円規模に成長し、一部ユーザーから「地方のサクセスストーリー」として語られるようになったという。著書には、これまでの歩みを記している。

 講演会を企画したのは地域に特化したウェブメディアやオンラインストアを運営する「メディアート」(木之本町)の植田淳平さん。2015(平成27)年に長浜市の地域おこし協力隊として東京から移住し、2018(平成30)年に起業した。業務の傍ら、同館の理事を務めるなど地域活動に取り組む。

 植田さんは「平田さんの存在はずっと知っていて注目していた。昨年から出版記念イベントを全国各地で開いていることを知り、すぐに名乗りを上げた。地方都市で集客に悩んでいる人は多いと思う。ポリシーを持って偉業を成し遂げてきた平田さんから直接話を聞いたり、交流できる機会になればという思いで企画した」と話す。

 植田さんは「質疑応答の時間も設ける予定なので、平田さんに聞きたいことがある方は参加してほしい。既に地域で活躍するプレーヤーやこれから起業する人のチャレンジを後押しする機会になれば。遠方からの参加も歓迎」と参加を呼びかける。

 会場は同館に併設する「Lib+(リブプラス)」。開催時間は18時30分~21時。講演後、平田さんを交えた交流会を行う。参加費は1,000円~2,000円で、チケットは「書籍・ドリンク・軽食付き」(2,000円)など4種を用意。オンラインストア「ホレボレ滋賀」で販売している。「まだ本を読んでいない方には『書籍付きのイベント参加券』がお薦め」と植田さん。

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