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長浜・土倉の森で「おそうじカフェ」 3年ぶり開催、森に目を向ける契機に

友田さん(左)、角さん(中央)、橋本さん(右)

友田さん(左)、角さん(中央)、橋本さん(右)

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 長浜の「土倉の森」(長浜市木之本町)で10月26日、「森のおそうじカフェ」が開催される。

前回のコーヒータイムの様子

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 3年ぶり2回目となる同イベントは「そうじとコーヒーでととのう」をキャッチフレーズに、ながはま森林マッチングセンター(木之本町)が主催する。同センターの橋本勘さんが発案し、組み立て式屋台を手がける「misekko(ミセッコ)」(彦根市)の角佳宣さんとの共同企画だという。

 旧土倉鉱山の遺構とトチノキ巨木を有する土倉の森は3~4年前、テレビや新聞で「滋賀のラピュタ」と話題になったことで見物人が増え、ポイ捨てごみが目立つようになった。そうした矢先、河原でいろいろなごみを燃やしてたき火をした「黒焦げのキャンプ跡」を地元住民が発見。このことを知った橋本さんと角さんは、「ポイ捨てを防ぐだけではなく、森の現状をよりたくさんの人に知ってもらうアクションが必要」と感じたことがイベント発案のきっかけになった。

 橋本さんは「有志の力で森のごみを片付けるにすることはできる。けれど、『関わりしろ』をつくるという意味でも、自分たちの手で森をきれいにして、そこで楽しく過ごすことができれば『マイナスをプラスに転換することができるのでは』と思い、イベント化を思いついた」と振り返る。「初回は市内外からの参加者が集まり、スタッフ合わせて15人くらいでごみ拾いをした。想定していたキャンプごみだけでなく、たくさんのごみがあることに驚いた。軽トラまで捨てられていた」とも。生活雑貨や瓶・缶などのごみを大型ごみ袋で23袋以上集めた。

 当日は「合歓(ねむ)の里」に集合し、土倉鉱山第3選鉱場跡を見学した後、約45分かけて森や林道のごみを拾ったり草を刈ったりする。その後、きれいになった木陰でオリジナルのカフェ屋台を広げ、ハンドドリップコーヒーとお菓子で憩いのひとときを過ごす趣向。持ち物は軍手、タオル、飲み物、レジャーシート(またはアウトドアチェア)など。

 コーヒーを提供する「FLOW COFFEE(フローコーヒー)」の友田総子さんは「自家焙煎(ばいせん)コーヒーを提供する。五感が研ぎ澄まされる自然の環境でフルーティーなコーヒーを楽しんでもらえれば」と話す。

 角さんは「『森が身近でない人にこそ、森に目を向け、足を運んでほしい』という思いがある。掃除をした後のコーヒーは格別なので、ぜひ参加してもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は9時30分~12時30分。小雨決行。参加費は1,000円(中学生以下は500円)。定員は20人。ながはま森林マッチングセンターのウェブサイトで申し込みを受け付ける。

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