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米原に一棟貸しの宿「ツナギヤ」 移住希望者に「お試し暮らし」提供

オーナーの石崎達郎さん

オーナーの石崎達郎さん

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 一棟貸しの宿「紲ya(ツナギヤ)」(米原市長岡)が3月15日、米原にオープンする。

居間

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 オーナーの石崎達郎さんは広島出身。2021年に米原市地域おこし協力隊員として愛知から同市に移住し、今年3月に任期満了する。任期中は市の空き家対策研究会に所属し、空き家活用の業務、お試し移住体験の受け入れなどをしてきたという。

 宿は「米原のお試し暮らしができる」をコンセプトに掲げ、一棟貸しを行う。建物は築70年の2階建ての古民家で、改装には約1年半をかけた。一般的に「古民家は寒い」ことが多いが、まきストーブで温めた温水を居間の床下に回し床暖房にすることで「温かい古民家」を目指したという。市内のガラス作家・林和浩さんや笹木木工(高番)が建具の一部を制作した。宿では、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、調理器具、Wii-Fiなど、暮らしに必要なものを一通りそろえている。

 石崎さんは「改修作業はDIYワークショップを開き、参加者に協力してもらったところもあるが、主に一人で行った。初めは2階の床を直し、掃除をするなど気軽にできる範囲だけする予定だったが、作業していく中でどんどん凝りたくなり、天井をはがしたり、しっくいを塗ったりと各所にこだわったので、楽しかったが苦労もあった」と振り返る。

 「宿の屋号は人と人をつなぐ、地域と地域をつなぐという意味とこれまでの経験を生かして私にできることがあればという思いから『ツナギヤ』とした。宿泊は1泊からできるが、長期滞在プランも用意している。事前に相談してもらえれば、希望に沿った場所へ案内したり、人を紹介したりする。米原で新しい暮らしを考えている人の後押しになれれば」と話す。

 15時チェックイン、10時チェックアウト。宿泊プランは1人1泊8,800円~。レンタルスペースとしても利用できる。

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