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「ゲリラ炊飯」全国行脚へ 長浜のワンスラッシュがCFで支援呼び掛け

過去の「ゲリラ炊飯」の様子

過去の「ゲリラ炊飯」の様子

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 長浜で活動する「ONESLASH(ワンスラッシュ)」(長浜市西浅井町)が1月3日から、全国で「ゲリラ炊飯」を開催するためクラウドファンディングでの支援を呼び掛けている。

「RICE IS COMEDY 似顔絵イラストアイコン作成」(3,000円)

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 西浅井町を拠点に事業を行う同団体。事業の一つとして、「RICE IS COMEDY(ライスイズコメディー=米作りは喜劇だ)」のコンセプトを掲げ、兼業農家として地域の一次産業である米作りを盛り上げるための活動に取り組んでいる。

 同団体の清水広行さんは「米作りはきつい、汚い、儲からないといったイメージを持たれがちだが、実際に米を育ててみると、このイメージは間違っていると実感する。問題なのは米作りをはじめとした一次産業のネガティブなイメージで、このイメージによって敬遠されてしまい、担い手不足や耕作放棄地の増加などの課題が生まれていることだと感じる」と話す。

 2019年にはコロナ禍の影響で米の価格や出荷量が過去最低になったことで、「農業従事者には不穏な空気が流れていた」という。同団体はそのムードを変えるために突然、街なかに屋台を引いて現れ、まきをくべ、羽釜で米を炊いて、おにぎりを振る舞う「ゲリラ炊飯」を行った。これまで東京や愛媛でも開催し、米のおいしさや米作りの楽しさを伝えたという。

 今回のクラウドファンディングはゲリラ炊飯専用バスでの「ゲリラ炊飯」の全国行脚の資金調達を行う。地域ごとに、地域の生産者・加工者とコラボレーションした特別メニューを振る舞うという。他に、米が売れ残って困っている人や農業をどう始めたらいいかと悩んでいる人などをサポートし、「ネガティブな課題をポジティブに変える場」としての交流作りやオンラインサロンの開設を通じて、日本の一次産業の活性化を目指している。

 リターンは「RICE IS COMEDYサロン入会1カ月分」(1,000円)、「RICE IS COMEDY 似顔絵イラストアイコン作成」(3,000円)、「あなたのところでゲリラ炊飯します(限定数10)」(3万円)などを用意。

 清水さんは「僕たちが行っている『ゲリラ炊飯』は、根本的な『地域のムードを変える』ことができるコンテンツだと考えている。今回のクラウドファンディングを通して、全国の各地域にポジティブな空気が波及していき、農業って面白いんだな、楽しいんだなと思ってもらい、生産者の皆さんに勇気を与えられたら。ぜひ応援いただければ」と支援を呼び掛ける。

 クラウドファンディングは2月20日23時59分まで。

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