長浜に4月1日、ワーケーション施設「ASOVIVA(あそびば) はなれ」(長浜市野瀬町)がオープンした。
同施設は使われなくなった古民家を活用し、「和モダン」にリノベーションしている。「日本の原風景に感じるスローライフ」をテーマに、山に360度囲まれた豊かな自然環境の下でテレワーク・ワ―ケーションを通じて「心豊かな体験」を提供していくという。
同施設を運営するヒトノエ代表の中村翔太さんは「私は東京で生まれ育った。いろいろなものが集中している東京は仕事をしていく上で便利だと感じていたが、コロナ禍をきっかけに『どこでも仕事はできる』という風に考えが変わった。私と同じ境遇の都市部で育った『田舎がない人』が気軽に帰ってこられる場所を作りたいと思った。ワーケーションを通じて都市部と地方の架け橋になれれば」と話す。
「施設を作るに当たり、1年かけていろいろな県や地域を見てきた。滋賀は湖畔沿いで良い場所がないかと探していたが、知人の紹介で長浜を知った。野瀬町にした決め手は豊かな自然に加えて『時間の流れがゆっくり』なところ。都市部の人にとっての第二のふるさとと思って訪れてもらえれば」と話す。
1階にはワークフロア、ラウンジ、シェアキッチン、2階には個室のミーティングスペース、宿泊用の和室の他、ランドリー、男女別のシャワールームや温水洗浄便座付きトイレなどを設置。有線LAN、Wi-Fi、コピー複合機、ホワイトボード、プロジェクターなどの仕事環境を整えている。
営業時間は9時~22時。利用料金は、日帰り利用の「デイユース」=月額会員1万6,500円/月・一般2,200円/日、宿泊利用の「ステイ」=同3万3,000円/月・同=5,500円/泊、イベントや企業研修で使える「貸し切り」=2万2,000円~。予約制。