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長浜・山門水源の森で「メープルトレッキング」 カエデの木から樹液採取体験

メープルトレッキング

メープルトレッキング

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 長浜の「奥びわ湖 山門水源の森」(長浜市西浅井)で2月5日、「メープルトレッキング」が開催される。

樹液採取の様子

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 2019年、ながはま森林マッチングセンターが「メープル部会」を立ち上げ、コミュニティーのメンバーは「長期的な視点で森と人の関係性を考える」ことを目的に毎年冬季限定でカエデの樹液採取などの活動を続けてきた。毎年1月20日ごろ、山に自生するカエデの木に穴を開けて管を通したタンクを設置し、週一度のペースで採取している。採取できる期間は2月の中旬までの2週間ほどだという。

 同イベントは、メープルシロップをツールに、さまざまな人が森に入るきっかけ作りとして一般向けに企画し、今年で5回目の開催になる。参加者は、約1時間かけてカエデが自生する地点までトレッキングを行い、タンクに貯(た)まった樹液の採取を体験。下山後には、カエデの樹液を煮詰めて作ったメープルシロップを試食する。対象は中学生以上で健脚の人。持ち物は昼食、敷物、雨具、防寒具、スノーシュー。登山靴かスノーブーツでの参加が望ましいという。2月12日にも同様のイベントを予定している。

 イベントを主催する同センターの橋本勘さんは「メープルシロップの産地として有名なカナダに自生するサトウカエデは日本には自生しておらず、山門水源の森にはイタヤカエデとウリハダカエデが自生している。夜に氷点下、日中が5度以上になるとカエデの樹液はよく出ると言われており、気候によって樹液採取量が違う。樹液は採取したばかりだと糖度が約2%で、ほんのり甘味がついている程度。透明で水のような見た目をしている。煮詰めることで黄金色に変わり、糖度が約66%に上がる」と話す。

 「滋賀でカエデの樹液採取ができることが珍しいということで京都など他県からのイベント参加者も多い。これまで冬山のトレッキング経験がある人もいつもと違う目的での冬山を楽しんでもらえれば」とも。

 開催時間は9時30分~13時30分。荒天中止。参加費は4,000円。定員は各日10人。ホームページで申し込みを受け付けている。

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