オリジナルガラスの製作・販売と貸し切りガラス体験ができる古民家ガラス工房「YANEURA(やねうら)」(米原市伊吹)が3月3日、「卓上キャンドルホルダー作り体験」を始めた。
体験で使うガラスは、店主の林和浩さんが古い家の解体現場まで出向いて手に入れ、磨いてカットしたもの。古い家で使われていたガラスは、今では作られていないような薄さや柄・風合いが特徴。その中から4枚を選び、はんだ付けで立体的なキャンドルホルダーに仕上げていく。廃材に価値を付けて生活に取り入れる「アップサイクル」の考え方を取り入れる。
「昔に比べて環境に関心を持つ人が増える中、古民家や古い材を再利用することにピンとくる人が増えた。どれだけ地球のためになるかは分からないが、昔のものに愛着をもつ人が増え、意識が変わっていけば」と林さん。
体験の場ともなる工房も、古民家をDIYでリノベーションしている。「お金で買えば同じものが手に入る時代。この工房を造る時から、見たことのないものを自分で作るなら、材料から変わったものを使いたいと考えてきた」と話す。「品番を見ながらカタログで行っていた従来の仕入れと違い、家を壊すと連絡が来た段階からストーリーが始まる。お客さんにも材料の話ができると楽しんでくれるし、喜んでくれる。自分で作った作品にも、より愛着が湧いて大切にできるのでは。体験に来て、気持ちの良い、心に残る時間を過ごすことに価値を見出してもらえれば」とも。
体験は金曜・土曜・日曜の10時~12時と14時~16時。料金は5,500円。ウェブサイトで予約を受け付けている。