冨田酒造(長浜市木之本町)の「七本鎗木ノ環 生(モト) 木桶仕込(しちほんやりきのわきもと きおけじこみ)」が5月23日、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023のSAKE(日本酒)部門の最高賞「トロフィー」を受賞した。
七本鎗 木ノ環 生もと 木桶仕込(しちほんやり きのわきもと きおけじこみ)
同審査会は、1984年に設立された世界的にも権威あるブラインドテイスティング審査会の一つで、日本酒部門には国内外から計1601銘柄の出品があったという。審査は4月にでロンドンで行われ、純米酒の部で選ばれた。
受賞した同酒は、難易度が高い「生モト(きもと)造り」という、天然の乳酸菌の働きを利用した伝統的な製法で、木おけで仕込んでいる。原材料の米は、地元契約農家・家倉敬和さんが作る「玉栄(たまざかえ)」を100%使い、水も蔵の井戸からくみ上げる奥伊吹山系の伏流水を使っている。
15代目蔵元の冨田泰伸さんは「地元の米と水に徹する酒造りの中で、木おけを使った伝統的な生モト(きもと)造りの日本酒が評価されたことが、意味のあること」と喜びを語る。
価格は2,200円(720ミリリットル)、4,180円(1800ミリリットル)