貸し切りキャンプ場「DEEP BANK（ディープバンク）」（長浜市西浅井町）が5月1日、長浜にオープンする。

ディープバンクの施設

　同施設がある場所は昭和40年代後半にスキー場があり、別荘地として分譲され繁栄したが、次第に廃れ、今では地元の人にもあまり知られていないという。敷地が広いキャンプ場に対して、「小さくてプライベート感がある」ことをコンセプトに掲げる。「自分のペースで楽しめ、盗難やもめ事などを心配する人にとっても安心して利用できる」という。基本は貸し切りで、1日2組まで受け付け、ペットも同伴できる。

　経営する柴田純平さんは西浅井町で生まれ育ち、結婚後に高月町に転居した。子どもの頃の遊び場だったのは西浅井町の山や川などの自然だった。大人になってアウトドアが好きになり、さまざまな場所に行ったが、他と比べても奥琵琶湖などをはじめとする西浅井町の自然の良さに気づいた。「この土地の自然を多くの人に知ってほしい」という思いを抱き、高校卒業後から17年間勤続した運送会社を昨年8月に退職し、同施設開業に向け準備を進めてきた。屋号は出身地の「深坂地蔵」から名付けた。

　趣味でバイク、レザー小物、アパレルが好きだったことから、自社ブランドも始めた。Tシャツやレザー小物などを作り、同施設やECサイトで販売する。柴田さんは「私が自信を持って伝えられる西浅井の自然を楽しんでもらえれば」と呼びかける。

　12時チェックイン、11時チェックアウト。貸し切り1泊の料金は、平日＝9,000円、土曜・日曜・祝日＝1万2,000円。予約はインスタグラムのDMで受け付けている。キャンプ道具やテントサウナのレンタルも用意している。