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長浜の料理旅館、湖北の伝統「よしぶき屋根」修復へ CFで協力呼び掛け

湖北の伝統建築「よしぶき屋根」

湖北の伝統建築「よしぶき屋根」

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 木之本・賤ヶ岳の麓にある料理旅館「想古亭げんない」(長浜市木之本町)の店主林源栄さんが4月16日、よしぶき屋根修復の資金調達のためクラウドファンディングを始めた。

店主の林源栄さん

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 よしぶき屋根は湖北の伝統建築だが、今では残っているところが皆無だという。よしとは「アシ」という西の湖の辺りに生えている植物。「あし」は「悪し」に通じ縁起が良くないため、昔から「よし」と言い換えられてきた。

 夏は涼しく、冬は暖かいという良さがあり、エアコンが無かった昔は重宝した。天候によって5~10年に一度は屋根の修復が必要になる。

 よしぶき屋根の維持・修復を決めた理由について、林さんは「湖北の伝統や風情を伝えていきたい、宿のトレードマークでもあるよしぶき屋根を後世に残したいと思った。クラウドファンディングを利用したのは、資金調達の意味もあるが、多くの人によしぶき屋根のことを知ってほしかったから」と話す。

 反響について、「宿に泊まったことのない全然知らない方からの支援があって驚いている。他にも、大工さんや古民家好きの外国の方から『古民家を残してほしい』という意味で支援があり、感謝している」とも。

 リターンは、「シンプルに応援コース」(3,000円)、「ビワマスの刺し身用切り身」(5,000円)、「炭火うなぎかば焼き」(1万円)、「1泊2日、夕朝食付き1年間無料宿泊券」(10万円)などを用意。

 クラウドファンディングは6月14日23時まで。

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