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長浜・佐藤酒造、県内産蜂蜜を使ったミード発売 バイオ大学と共同開発

佐藤酒造の佐藤硬史社長

佐藤酒造の佐藤硬史社長

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 佐藤酒造(長浜市榎木町)が3月21日、蜂蜜の酒「KOHAMA HONEY(コハマハニー)」を発売した。

蜂蜜の酒「KOHAMA HONEY」

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 同酒造は2010(平成22)年設立で、翌年、酒造りを始めた。社長の佐藤硬史さんは「勤めていた酒造会社が廃業したことをきっかけに自分の酒造を立ち上げることにした。空き工場を改装して蔵を作った」と振り返る。これまで、山田錦を使う主力銘柄の「湖濱」など日本酒のほか、「つぼみうめにごり」などのリキュール酒を造ってきた。近年では「フェミナリーズ世界ワインコンクール」(2021年)で金賞、「インターナショナルワインチャレンジ」(2023年)でシルバーメダルを受賞している。

 今回発売する同酒は、蜂蜜を発酵させて造る酒「ミード」で、「世界最古の酒」ともいわれている。アメリカではこの20年ほどでミードの醸造場数が20社から500社以上に増えるなど注目されているという。

 同酒造は2022年、長浜バイオ大学と県内産の蜂蜜を使ったミードの商品開発を始めた。製造には日本酒の醸造技術を取り入れ、酵母の働きの分析をバイオ大学が担った。同年、完成した酒を発売する予定だったが味に納得ができずに発売を延期。その後、何度も試作を繰り返し、ようやく発売にこぎ着けた。今後は、バイオ大学による養蜂の蜂蜜を使ったミード造りも計画しており、生産量を増やすことを目指している。

 佐藤さんは「『地酒を通して地元を元気にしていく』という企業理念がある。滋賀や長浜の魅力を発信する意味でこの取り組みにやりがいを感じている」と話す。

 「完成したミードは、香りは蜂蜜だが甘さはなくドライな白ワインのような味。チョコレートやパウンドケーキと合わせて食べるとすごくおいしい。大人のデザート感覚で楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 価格は3,300円(375ミリ)。アルコール度数は11%。県内の酒販店で取り扱う。限定200本。

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