
伊吹山植生復元プロジェクトイベント「I am earth(アイアムアース)~伊吹山の未来を考えることは地球の未来を考えること~」が5月10日、米原の伊吹薬草の里文化センター(米原市春照)芝生広場で開催される。
2023年7月の集中豪雨により起きた伊吹山土砂災害を受け、米原市は「伊吹山植生復元プロジェクト」を立ち上げた。地球温暖化の影響による集中豪雨の増加と増えすぎたニホンジカによる食害が原因だと考え、人間を含めた動植物の最適なバランスの保持を目指し、地域住民、自然保護団体、企業らに協力を呼びかけ、伊吹山の復元に向けた取り組みを進めている。今回、その一環で同イベントを企画した。
実行委員会の北川真依子さんは「伊吹山は地球の縮図。一人一人が地球環境を自分事として捉え、伊吹山の未来に花が咲くようにという、みんなの願いを一つにするためにイベントを開く」と話す。
当日は11時から、伊吹山の苗木100株の育て主を募集する。持ち帰った苗木を自宅で育ててもらい、秋に再び回収し伊吹山に戻すという試み。12時~14時40分は、インディアンティピというテントをステージにし、伊吹山の動植物、コンポストでの土作りについての講演やレクチャーを行うほか、15時からは、音楽ユニット「WaBaSaTa(ワバサタ)」が演奏を披露する。自然素材や廃材を使ったもの作り体験などのアクティビティー10店、鹿の角のアクセサリーや野菜などの物販9店、ハンドマッサージなどの体験5店、市内のカフェやジビエ料理などの飲食店16店が出店する。
北川さんは「イベントに訪れた人が暮らしを見つめ直すことで、地球と伊吹山の環境を守るために小さなことから始めようという思いを持ち帰ってもらえれば」と話す。
開催時間は11時~16時。入場無料。雨天中止。