長浜の「かねなか醤油(しょうゆ)店」(長浜市高月町)が2月28日、こうじ製造の受け付けを終了し、今夏に廃業を予定している。
1884(明治17)年に創業した同店。看板商品は小麦・大豆・塩を原材料とした「手造り醤油」(720ミリリットル=928円、360ミリリットル=518円)、「観音の里」(1リットル=561円)。これらのしょうゆは地元産の丸大豆と国内産の小麦に自家製種こうじを混ぜ、発酵させたもろみを搾る昔ながらの製法で作っている。そのほか、「こいくち」「うすくち」「ぽん酢 ゆずの囁き(ささやき)」などを販売。2018(平成30)年の「第46回全国醤油品評会」では、「食料産業局長賞」に「こいくち」が、「優秀賞」に「うすくち」が、それぞれ選出された。
現在、店を経営するのは4代目の中川定次さん。自身の健康状態の悪化から今夏の廃業を予定している。すでにしょうゆ製造は終了し、容器への詰め込みなど出荷の最終作業を残すのみだという。注文客に行ってきた「自家製こうじ」や「自家製みそ」の販売は2月末で受け付けを終了する。
中川さんは「少子化や食文化の変化から店は私の代で終わりだと思っていた。今年に入ってから、お客さまに廃業を伝えている。長年のお客さまには惜しんでもらっていて、『申し訳ない』という気持ちがある。今は『お世話になりました』という気持ちでいっぱい」と話す。
営業時間は8時30分~18時。しょうゆは同店のほか、「平和堂木之本店」(木之本町)、「フレンドマート湖北店」(湖北町)、「パワーズ高月店」(高月町)などで販売する。蔵の在庫がなくなり次第、販売は終了する。