「第1回ナガハマ映画祭」が1月18日、「長浜市曳山(ひきやま)博物館」(長浜市元浜町)の伝承スタジオで開催される。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「長浜曳山まつり」を題材とした映画「長浜」を製作し、映画製作を通して長浜の町を活性化することを目的に活動する任意団体「コルミオ・フィルム」。同団体代表で映画作家の谷口未央さんが、長浜市曳山博物館と共に同映画祭を開催する。
同映画祭では、谷口さんが企画・脚本・監督し、昨年12月に完成した映画「長浜」を初めて一般公開する。同作は長浜曳山まつりを題材にし、主人公の少年・伊吹と少女・花を物語の軸に「伝統文化と多様性の邂逅(かいこう)」を描く。映画の題字には、「主人公の若者2人にも通じるみずみずしさを感じる」という理由から、滋賀県立伊吹高校書道部の関杏瑚さん(1年)が書いた文字を採用した。
上映作品は、「長浜」(10時~、18時30分~)のほか、国立映画アーカイブ所蔵の作品から「大佛(だいぶつ)さまと子供たち」(13時~)、「お市の方」(15時45分~)の計3本。長浜の歴史や文化にちなんだ作品を選出したという。当日は「長浜」の主演キャスト・荘司亜虎さんと加藤あんりさん、谷口さんによる舞台あいさつ、同館の太田浩司館長による講演も行う。
谷口さんは「8年の歳月をかけてようやく完成した映画『長浜』を地元の方に初めて見てもらう機会なので緊張するが、楽しんでご覧いただければ」と話し、「この映画祭がきっかけとなり、映画館のない長浜に再び映画館ができてほしいと願っている」と話す。
開催時間は10時~20時30分。料金は、一般=1,500円、高校生以下=1,000円(「長浜」以外の2作品は、一般1,000円、高校生以下無料)。チケットは長浜市曳山博物館などで扱う。同映画祭は1月19日、「きのもと交遊館」(木之本町)でも開催する。