長浜のいなりずし専門店「さかえ家」(長浜市大宮町)がオープンして、2月7日で1カ月がたった。
同店の始まりは、だし巻きと焼き芋の露店「さかえ家」で、1950(昭和25)年に吉井栄(さかえ)さんが創業。店は1970(昭和45)年ごろに増築し、新装開店後に巻きずし、おにぎりなどのメニューを増やした。その後、別の場所で「ぶぶあん」(現在は閉店)を開き、初めていなりずしの販売を始めた。その間、営業休止していた「さかえ家」だったが、2000(平成12)年からは栄さんの姉が営業を続け、2020年に営業休止した。昨年、栄さんの孫に当たる吉井寿文さんが休止中だった店の改修に乗り出し、「さかえ家」の屋号を引き継ぐ形でいなりずし専門店として新たにオープンした。
いなりずしの揚げの味付けに使う砂糖は主に含蜜糖(がんみつとう)を、シャリには県内産の米を、合わせ酢にはゆず酢を入れるなどしてこだわるほか、近江牛肉巻きいなりに使う近江牛はA4等級以上のものを選んでいる。メニューは、だしで煮たニンジンとゴボウ、ゴマ、枝豆を混ぜ込んだ「かやくごはん」が入る「五目いなり」(180円)、近江牛でいなりずしを巻いた「近江牛肉巻きいなり」(850円)のほか、餅入りの揚げを自家製のいなりだしで甘じょっぱく炊き、衣をつけて揚げた「きつねもち」(250円)などをそろえる。いなりずしはテイクアウトでき、イートインスペース(3席)で食べることもできる。イートイン限定で地酒なども提供。
寿文さんは「小学校入学前までこの場所で育ったので、当時の長浜が盛り上がっていた記憶がある。旧『さかえ屋』を知ってくださっている地域の人はもちろん、観光客にも食べてほしい。この店が街の活性化に貢献できれば」と話す。
営業時間は11時~15時。火曜定休。