賤ヶ岳の麓にある料理旅館「想古亭げんない」(長浜市木之本町)が2月、五右衛門風呂をリニューアルし、信楽焼の浴槽に刷新した。
元々、「木おけの五右衛門風呂」を使っていた同館。木製のため傷みやすいことと、おけ屋の職人が減少していることから、末永く形が残る素材で作りたいと思っていたところ、滋賀の名産である「信楽焼」で風呂を作る人との出会いがあった。
「地域の文化を残していくことも旅館の責務。お風呂の入り方でも『昔の五右衛門風呂はふたを閉めて入って、少ない湯でも温まることができた』など、子どもや孫、お客さんに話すと喜んでもらえる。そこがホテルと旅館との違い」と店主の林源栄さん。
「県外の方はもちろん、滋賀県内や長浜市内の人にも遊びに来てもらって、地元の人が当たり前になっていて気付いていない『湖北の自然や文化などの魅力』を改めて知ってもらえたら」と来館を呼び掛ける。
信楽焼の五右衛門風呂の設置を記念して4月20日まで、「うなぎステーキ弁当」(1,620円)をテークアウト専用で販売している。前日までに要予約。