えきまちテラス長浜(長浜市北船町)1階に10月10日、「碧(あお)いストリートピアノ『フォーレル1』」が登場した。
同日行われたお披露目式では、市内のピアノ教室に通う生徒3人と指導するピアニストの松島直子さん、バイオリニストの藤村知史さんが記念演奏を行ったほか、「循環」をテーマに「水やあらゆる物質のつながり」を表すプロジェクションマッピングがピアノに映し出された。
ピアノに名付けられた「フォーレル1」の名前は、湖沼調査の際に用いる「フォーレル水色計」という装置に由来。塗装色は「フォーレル水色計」の1番の色を基にしている。鍵盤カバーは浜ちりめん製の特注品で、びわ湖の最深部103.58メートルの100分の1サイズに合わせ、通常のものよりあえて短く104センチにした。台座は木製で、びわ湖の水源である県内の森から切り出した「びわ湖材」を利用したという。
同じく施設1階にある「小さなびわ湖水族館『オサカナラボ』」と同ピアノは「びわ湖」をテーマにしており、環境学習の場となることを目指している。
えきまち長浜の饗場喬さんは「大変多くの企業・個人の支援で、唯一無二のストリートピアノが誕生した。末永く皆さまに愛される、駅前の新たなシンボルになれば。気軽に演奏を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
現在はコロナウイルスの感染対策として、ストリートピアノの演奏希望者はホームページから事前の申し込み制になる。