長濱蒸溜所(長浜市朝日町)が12月から、オンラインで「ウイスキーブレンディング体験」を行う。
同蒸溜所では月に一度、製造工程を体験できる「蒸溜体験ツアー」を行っている。新型コロナウイルス感染症の影響により実施が不定期になっている中でも、ウイスキーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいとの思いから、クラウドファンディングを使って「長濱ウイスキーラボ」プロジェクトを始めた。最終目標として「ブレンディング体験専門店」の出店を計画しているという。
クラウドファンディングでは現在、同プロジェクトの一環で始めるオンラインの「ウイスキーブレンディング体験」(7,000円)の予約を受け付けている。体験前に「体験キット」が自宅に届く。内容は、長濱蒸溜所産原酒(50ミリリットル) 、海外原酒3年熟成ブレンデッドウイスキー、海外原酒5年熟成モルト原酒、海外原酒8年熟成モルト原酒(以上200ミリリットル)、テイスティングシート、グラス、プラカップ、ピペットが入る。ブレンディングの奥深さや原酒の特徴について説明を受けながらオリジナルウイスキー作りがオンラインで体験できるという。
同蒸溜所の屋久佑輔さんは「体験で用意しているウイスキーは4種類だけだが、それぞれの味わいや特徴を知って、どんなウイスキーを作りたいかコンセプトを決めて自分で考えてブレンドしていく点が魅力。今後はオンラインだけでなく、閉校した旧七尾小学校でもブレンド体験を開く予定。私どもには『一醸一樽(いちじょういちたる)』というコンセプトがある。1回の仕込みで1たる分しかできないという日本で一番小さい蒸溜所だが、ゆくゆくは定番商品としてオール滋賀で作るシングルモルトを造るのが目標」と話す。
クラウドファンディングは11月8日まで。実施期間は12月~2022年2月を予定。約1時間。