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長浜「山路酒造」、新酒の「無ろ過生酒」の販売開始 ラベルを一新

新酒の「無ろ過生酒」2種

新酒の「無ろ過生酒」2種

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 木之本の北国街道沿いにある「山路酒造」(長浜市木之本町)が12月18日、新酒「北国街道 純米吟醸 無濾(ろ)過しぼりたて生酒」の販売を始めた。

同酒造店頭に上がる青々とした杉玉

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 同酒造店頭には毎年12月10日前後に、新酒ができたという目印である杉玉が上がる。同店の山路祐子さんは「お酒は厳寒造り。この季節にきれいな緑色の杉玉が上がっていたら新酒ができた合図。杉には防虫効果や殺菌作用があるといわれている」と話す。

 同店には、12月10日に発売した原料の米に「日本晴」を使った「北国街道 本醸造無濾(ろ)過しぼりたて生酒」(1,485円・720ミリリットル)と18日に発売した環境こだわり米「玉栄」を使った「北国街道 純米吟醸 無濾(ろ)過しぼりたて生酒」(1,760円・720ミリリットル)の2種類のしぼりたて無ろ過の生酒がある。できた酒をろ過していないのでもろみ成分が残っていて色は薄濁りしているのが特徴。

 今季はラベルを一新した。江戸時代から伝わるお祝い事などに使われていた書体「白舟書体」を商品名に使っているという。新ラベルについて、山路さんは「インパクトがある文字を探していたときに出合ったのが『白舟書体』。当店は室町時代からの創業で歴史があるが、この文字にも歴史があることを知り、デザイナーと話し合って作り上げた。ラベルはスタイリッシュになったが、瓶は以前から使っている少し野暮ったいものを、あえて使い続けていている」と話す。

 「蔵人、スタッフ、家族と一緒にお客さまに笑顔で正月を過ごしてもらいたいと思い、一生懸命に造った。今年は『本醸造』は口当たりが柔らかい味、『純米吟醸』はキリッとした辛口になっている。その年によって辛口に仕上がったり、甘口に仕上がったり味が違う。原材料の米も気候によって出来が違うので、新酒の味が年ごとに違うことは自然なこと。今年の味を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 営業時間は9時~18時。水曜定休。

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