長浜の国道8号線沿いにある「レストラン びわ」(長浜市曽根町)が5月31日で閉店する。
1974(昭和49)年に創業した同店。店主の中川加代子さんは「未経験で洋食屋を始め、当時、店は大変にぎわっていた。開店から5年後くらいには北陸自動車道が開通し、大阪・京都・名古屋などの人が今まで北陸に向かうときに使っていた国道8号線を使わなくなってしまった。そこで、宴会客を呼び込もうと宴会場になる敷地を増設して、マイクロバスで送り迎えをしていた。時代が変わり、今、その宴会場はお子さんと食事する家族などが利用する個室になっている。コロナ禍以降は昼の営業のみになったが、夜営業があった頃は東京からゲストを呼んでライブやディナーショーなどの催しをすることもあった。店内の夜の雰囲気が良く、楽しかった」
「最近は閉店を知った元従業員たちが顔を見せにきてくれていてうれしい。これまでいろいろなことがあったが、お客さんとの縁や歴代の従業員との出会いのおかげで楽しくやってこられた。人との縁は財産」と振り返る。
定食は5月限定の「ハンバーグと有頭えびフライセット」(1,650円)の他、自家製みそタレが付く「ヒレカツ」(1,200円)、国産ヒレ肉を使った「ビーフステーキセット」(200グラム=3,600円、150グラム=2,500円)など。各セットみそ汁、ご飯、漬物が付く。
中川さんは「皆さんに惜しんでいただいてありがたい。閉店は5月31日、それまでによければお越しいただければ」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~15時。月曜定休(30日は営業)。