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伊吹山山麓に「麺工房 伊吹長兵衛」 伊吹在来そばを手打ち十割で提供

店主の膽吹 邦一さん

店主の膽吹 邦一さん

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 1000年の歴史があるとされる伝統品種「伊吹在来そば」を100%使い手打ち十割で提供する「麺工房  伊吹長兵衛」(米原市伊吹)が4月28日、伊吹山山麓にオープンした。

伊吹おろし(ぶっかけ)そば

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「伊吹在来そば」は平安時代後期から鎌倉時代にかけて、伊吹山中腹に開かれた太平護国寺で修行する修行僧たちが栽培を始めたことが起源とされており、江戸時代にはその品質の高さから藩に献上されるなど日本中で知られる名物だったという。

同店は、「伊吹在来そば」を自家で栽培し、石臼引きで製粉、天然水のみで製麺、風味を高めるために氷温貯蔵するというこだわりを持つ。異なる食感を楽しめるよう、殻を取り除いた「ぬきみそば粉」と殻のままひいた「玄そば粉」を週替わりで提供する。メニューは、「もりそば」(1,000円)、「伊吹おろし」「くるみだれそば」(以上1,200円)など。オープンを記念して5月末まで、そばのメニューを2割引きで提供する。

 店主の膽吹(いぶき)邦一さんは「伊吹在来そば」に可能性を感じ、栽培から生産拡大、販路開拓、全国ブランド化の取り組みに関わってきた。「今後は、風味、味を高める熟成、氷温貯蔵などの研究を重ねることや、後継を育てていき『伊吹在来そば』を楽しめる店を増やし広げたい。持続可能な事業となるよう、ブランド価値を高め、地域の活性化、伊吹山のような地域の誇りの一つになれれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~14時(土曜・日曜は15時まで)。要予約。月曜・火曜・水曜・木曜定休。

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