食べる

米原・伊吹高、「うまいもん甲子園」近畿エリア選抜大会進出 鹿肉のパイ包みで挑戦

伊吹山の自然をイメージした「ま鹿(じか)る伊吹山パイ包み」

伊吹山の自然をイメージした「ま鹿(じか)る伊吹山パイ包み」

  • 0

  •  

 滋賀県立伊吹高等学校(米原市朝日)が8月22日、「ご当地 絶品 うまいもん甲子園」の近畿エリア選抜大会に出場する。

活動風景

[広告]

 一般社団法人「全国食の甲子園協会」が主催する同大会は「食を通じて農林漁業の大切さを伝え、高校生の夢を応援し、地域を盛り上げ、日本を元気にする」という理念の下、年1回開催している。

 今年は「ご当地食材を生かした、SDGs×地元の看板メニュー開発」をテーマに掲げ、オリジナルレシピの開発・調理・プレゼンで競う。全国の高校を対象に、応募があった93校・323チームから書類選考を通過した35チームが全国7エリアの会場に集まり選抜大会に進む。

 同校は伊吹山の自然をイメージした「ま鹿(じか)る伊吹山パイ包み」で挑む。パイシートにヨモギを混ぜ、11メートル82センチという積雪量世界一の伊吹山の雪をそば粉で表現する。主な材料は、鹿肉、伊吹大根、ニンジン、さんしょうみそ、ブロッコリー。近年、伊吹山の鹿の増加で花の種の絶滅や、土砂崩れの発生が高まっていていることから、鹿を狩猟し、鹿肉を食べることで、伊吹山の自然を守りたいという思いを込める。

 近畿エリアでは12校・50チームの応募があった。選抜大会の出場校は同校をはじめ、和歌山県立神島高校 、福知山淑徳高校、神戸大学付属中等教育学校、兵庫県立篠山東雲高校の5校。料理コンテスト形式で行われ、審査員による試食とプレゼン審査を行い、勝ち上がったチームは11月、東京で行われる決勝大会に出場できる。

 同校の南部久貴教諭は「本大会は普通科からの出場がかなり少ないと聞いている。そんな中、普通科の本校が近畿選抜大会の出場校に選ばれ、生徒はとても喜んでいる。レシピ開発を通して、伊吹山の課題について生徒が深く考える良いきっかけとなった。既にイベントでは数量限定で販売し好評を得ているので、自信を持って近畿選抜大会に臨んでほしい」と期待を込める。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース