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黒壁スクエアにワインとシードルの店 長浜産ブドウのワインで地域活性目指す

「Wine&Cidre NAGAHAMA」の店主・田中さん

「Wine&Cidre NAGAHAMA」の店主・田中さん

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 長浜の黒壁スクエアに11月13日、「Wine&Cidre NAGAHAMA(ワインアンドシードル ナガハマ)」(長浜市元浜町)がオープンする。

Wine&Cidre NAGAHAMA オリジナルワインとシードル

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 同店は「ワインを楽しく簡単に」をコンセプトに、長浜産のブドウ、小谷城和リンゴ、隣接する彦根産の彦根梨を活用したワインとリンゴで造るワインとシードルを販売するほか、テイスティングもできるようにする。席数は10席。

 店主の田中渉太さんは、長浜のクラフトビールのビアホールレストラン出身。独立してワインの店を始めることにしたのは、長浜には2軒のブドウ農家があり、「隠れたブドウの名産地だから」だという。観光と酒をキーワードに長浜の街を盛り上げるには「ワインしかない」と考えたという田中さん。ワインの原料のブドウはマスカットベーリーAという品種で、生食用より1カ月ほど収穫時期を遅らせることで、より甘い完熟状態で収穫。ワイン製造は長野の醸造所に委託している。

 「長浜産マスカットベーリーA 2022」赤・白(各800円)、シードルは「長浜産和リンゴシードル2022」(700円)、「彦根梨シードル2022」(700円)、おつまみは「アンチョビポテトサラダ」「チーズの盛り合わせ」などを提供する。

 田中さんは「赤ワインは一般的に深さや重い味わいをイメージするかと思うが、この赤ワインは華やかで軽やかなブドウの甘さを感じる仕上がりになった。白ワインは一般的に酸味が強い印象があるが、この白ワインはブドウの甘さもありながらフレッシュな爽やかさが特徴。和リンゴのシードルは、原料の和リンゴはが甘みが少なく酸味が強い特徴がある品種なので、辛口な味わいになっている。彦根梨のシードルは、彦根梨をかじったときのような甘さとみずみずしさを表現した」と話す。

 物販コーナーでは、ボトルワインやシードル以外にも長浜初の「Going Nuts!(ゴーイングナッツ)」(近江八幡)のナッツやドライフルーツなどを販売。今後、湖魚やふなずしなど県内の食材を店内飲食・物販商品ともに加えていく予定だという。

 将来的には醸造所も構え、長浜産のブドウやリンゴを使い、長浜で自社醸造する「完全長浜産のワイン」造りを目指している。

 田中さんは「長浜のブドウを使っているワインなので、地元の人にも観光客にも飲んでもらえたら。ワインは難しく捉えられることも多いが、『ワインを楽しく簡単に』というコンセプトにもあるよう、誰でも気軽にワインを楽しめる環境を、この店を通じて伝えたい。気軽にフラッと店に立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は11時~17時。火曜定休(月曜不定休)。

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