木之本の北国街道沿いに12月12日、ガレットとクレープの専門店「atR48（あたらしや）」（長浜市木之本町）がオープンした。

「チョコバナナ」と「キャラメルバナナミルクティー」

　同店の建物では、木之本出身の店主・藤田眞敬さんの家族が約8年前まで90年にわたり洋品店「あたらしや」を営んでいた。同じ場所で開業することから、思い出のある店名を残したという。藤田さんは大阪でアパレルデザイナーやグラフィックデザイナーとして活動していたが、洋品店を営んでいたころから母が「この場所で飲食店を開きたい」と話していたという。今回、その思いを引き継ぐことにしたという。「約10年前に軽井沢で初めて食べた『ガレット』に衝撃を受けて、飲食店をするならガレットの店を開きたいと構想を膨らませてきた」と藤田さん。店内インテリアは藤田さんがコーディネートした家具や照明を使い、「居心地の良い空間」を目指したという。席数は、テーブル12席、カウンター7席。

　メニューは「たっぷり野菜とサーモンのサラダガレット」（980円）、「半熟たまごとハムとチーズのコンプレット」などガレット3種、「チョコバナナ」（以上880円）、「シュガーバター」（680円）などクレープ3種のほか、「ホットコーヒー」「キャラメルバナナミルクティー」（以上580円）などのドリンクも提供する。11時30分～14時30分のランチタイムにはガレットに「ランチスープ」（200円）を付けることができる。

　藤田さんは「地蔵院の門前町として栄えた『北国街道木之本宿』には連日多くの観光客がいらっしゃるが、ゆっくりくつろげるスペースが少ない。オープン後は観光客や地元の人が立ち寄ってくれている。お客さまが時間を忘れてくつろいで過ごしてもらえるとうれしい」と話す。

　「ガレットには、信州からそばの実を仕入れ自家製粉したそば粉を使っているので、香り高いのが特徴。パリッと香ばしく焼き上げたガレットや滑らかな口当たりに仕上げたクレープをぜひ食べてみていただければ」とも。

　営業時間は11時30分～17時。月曜・火曜定休。