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長浜の伝統食「小鮎のへしこ」 ローカルメディアが企画、冊子付きで限定販売へ

「丘峰喫茶店」「Tsunagu」 の皆さん

「丘峰喫茶店」「Tsunagu」 の皆さん

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 長浜の特産品を扱う「長浜くらしノートストア」(長浜市北船町)が1月22日、「小鮎(あゆ)のへしこ物語」の販売を始める。

小鮎のへしこ物語

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 へしこは、魚を塩と米ぬかで漬け、発酵させた保存食。長浜の北部地域・高時川流域などでは、厳しい冬の保存食の一つとして小アユのへしこが食べ継がれている。「びわ湖の魚のおいしさを市内外に広めたい」「昔から作り継がれてきた伝統食を後世につないでいきたい」という思いから、賤ヶ岳の麓にある「丘峰喫茶店」と食文化の継承に取り組む市民団体「Tsunagu(ツナグ)」が作ったものを市内のローカルウェブメディアを運営する「長浜生活文化研究所」が商品化した。小アユのへしこを深く味わってもらうため、小アユのへしこにまつわる風景や関わる人の思いをつづった冊子をセットにして販売する。価格は1,000円で、100セット限定。

 「えきまちテラス長浜」1階のイベントスペースで同日11 時から、トー クイベント「小鮎のへしこ物語」を開催する。小鮎のへしこを製造する「丘峰喫茶店」の堀江昌史さん、「Tsunagu」 の川瀬順子さん、川島典子さん、野本育恵さん、「滋賀の食事文化研究会」の堀越昌子さんをゲストに迎え、商品化の秘話や湖魚・湖北の発酵文化の魅力について話す。参加者には丘峰喫茶店とTsunaguによる「発酵食弁当」が付くほか、イベント参加の有無にかかわらず購入できる「へしこサンド」(限定50個)を販売する。参加費は1,500円で、定員は15人。申し込みは「長浜くらしノートストア 」で受け付ける。

 長浜生活文化研究所事務局の川瀬さんは「私たちは長浜で培われてきた何気ない暮らしぶりを研究し、『長浜くらしノート』という媒体で地域内外に発信するローカルウェブメディア。プロデュースしている『長浜くらしノートストア』で今回初めて、商品を企画した」と話す。

「商品化した『小鮎のへしこ物語』は、ローカルメディアが考える商品として、あえて商品名に『物語』を付け、商品そのものだけでなく、生産者の思いやへしこを漬ける背景や暮らしぶりを紹介する冊子も付け、小アユのへしこにまつわる物語ごと深く味わってもらう工夫を施した。冊子を読み、思いを巡らせながら味わっていただければ」と呼びかける。

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