米原市の市民交流プラザ「ルッチプラザ」(米原市長岡)で2月11日、子どもたちの居場所の大切さを描いたドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」の自主上映会が行われる。
企画したのは、米原市大野木で冒険遊び場「あじっこパーク」を運営する梶谷早知さんらのグループ。主催は米原市子ども会育成連合会(山東支部・近江支部)。
梶谷さんは「子どもたちが安心して失敗できる場所をつくろう」と米原に移住し、5年半ほど前から冒険遊び場の運営を続けている。敷地には羽釜ご飯が炊けるかまどや遊べる倉庫、子どもたちが作った遊具などがある。大人が用意したプログラムは存在せず、子どもたちが自ら遊びを作る。月1度、土曜・日曜に地域の子どもや保護者が集まる。
梶谷さんは、映画の舞台となる神奈川県川崎市にある子どもたちの遊び場「子ども夢パーク(通称=ゆめパ)」理事の西野博之さんの講演会に参加し、その理念に共感。映画の存在を知り、米原での上映を決めた。作品では、「何をしてもいい。何もしなくてもいい。きみは、きみのままでいい。」を合言葉に生み出される「居場所の力」「子どもの力」を描き出している。
梶谷さんは「不登校や自殺などの問題は都会だけでなく、場所を問わず増えている。自分の気持ちに沿って、やりたいことに安心して挑戦できる場所が必要。上映会に参加することで居場所づくりや子どもとの関わり方について考えるきっかけにつながれば。遊び場を開いていても、言葉では伝わらないことがある。地域の人、学校の先生や子どもたち、保護者にも見てもらって、映画に出てくる子どもたちの姿から何か感じてもらえれば」と期待を込める。
同施設では1月28日にも、「夢見る小学校」という映画が上映される。
上映会当日は、近隣にある子どもの遊び場やフリースクールなどの活動を紹介するパネルも展示する。上映時間は10時~(受け付けは9時30分~)。上映時間は90分。参加は無料だが要予約。「あじっこパーク」のフェイスブックにある申込フォームで受け付ける。