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長浜の漁師直営旅館「舟倉」がリニューアル 事業再編で完全個室型に

2代目店主の松田さん(写真 右から2人目)

2代目店主の松田さん(写真 右から2人目)

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 琵琶湖の湖魚料理を提供する長浜の漁師直営旅館「舟倉(ふなそう)」(長浜市湖北町)が3月1日、リニューアルオープンした。

ビワマスの刺身

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 舟倉は1978(昭和53)年、 初代・松田好樹さんが飲食店として創業。現店主の松田悠樹さんは2代目。調理師専門学校を卒業後、京都の老舗懐石料理店で修業、修行した後、地元の長浜に戻りホテルなどで経験を積み、2018(平成30)年に好樹さんの跡を継いだ。コロナ禍での影響で売り上げが大きく減少したことから、完全個室型の漁師直営旅館として事業を再編することを決意し、今回のリニューアルに至った。

 現在、県内の琵琶湖漁業者のうち現役漁業者の6割が65歳以上になり、高齢による漁師の減少、食の多様化により湖魚の消費低迷が課題となっている。

 昨年10月から改修工事を進め、琵琶湖を一望できる宿泊用の部屋2部屋を整備。食事は店主自ら漁獲する天然のビワマス、ホンモロコ、コアユ、スジエビ、ハスなどの季節の天然湖魚を提供するほか、ふなずしやこけらずしなどの発酵食品も用意。これまで通り、食事のみの利用もできる。

 松田さんは「自分なりに湖魚料理の魅力を次世代へ伝承していく手段として漁師旅館を始めた。当店を通じて少しでも湖魚のおいしさや琵琶湖の魅力に触れてもらえれば」と思いを語る。

 宿泊料金は2万5,000円~(1人・1泊2食付き)。予約はホームページと電話で受け付ける。

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