長浜城歴史博物館(長浜市公園町)が4月5日、40周年を迎えた。
長浜は羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が浅井氏攻めで手柄を立て、江北12万石の領主として初めて一国一城の主になった町。自分の城を築き、今浜という地名を、信長の1字を取って長浜と改めたと言われており城下町を整備したとして、今も秀吉は人々から「秀吉さん」「秀吉公」と呼ばれて親しまれている。
長浜市では秀吉が建てた長浜城を記念し、「訪れる人々に学びと憩いの場を提供したい」と1983(昭和59)年4月5日、城郭様式の博物館を建設した。
同館は地上5階・地下1階建てで、2階・3階が展示室になっている。2階では長浜の文化と歴史について紹介。3階では「秀吉と長浜」をテーマに、これまでにも毎年秀吉関連の企画展を行ってきた。
今年は秀吉が長浜の町の建設を始めて450年目の節目に当たることから、長浜市ではこれを記念し、「長浜450年戦国フェスティバル」と題して市内各所で戦国をテーマにしたさまざまなイベントを行っている。2階展示室では7月22日から、開館40周年と長浜築城・開町450年を記念した特別展「長浜城主・秀吉と歴代城主の変遷」を開催する。
福井智英館長は「長浜は文化と歴史の豊かな街。地元の方々にも、これを機会により長浜を誇りに感じてもらえたら」と呼びかける。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=410円、小・中学生=200円。特別展は9月18日まで。