ゲストハウス「AMARI(アマリ)」(長浜市大依町)が4月29日、オープンした。
オーナーの杉本 泰宣さんは福井県出身。東京で建築、外資系のコンサルティング会社を経て独立。仕事で新潟県十日町市を訪れたことがきっかけで、地域の暮らしに関心を持ち移住を検討していた。長浜が妻の実家と自身の実家の中間くらいの場所であること、東京へのアクセスが良いことから長浜市への移住を決めた。建物は市の「いざない湖北定住センター」を通じて見つけ、昨年9月から改修を行い、この春に完成した。
建物延べ床面積は210平方メートルの広さで、客室は3室。キッチン・浴室・トイレ、洗面所のほか、地域の特徴的なベンガラ色のエントランスを設け、13メートルの一本梁(はり)がまるごと2階ゲストルームの廊下から見える特徴的な空間に仕上げた。
コンセプトは「余白と余韻とAMARI」。杉本さんは「忙しい毎日が当たり前となっている現代で、一日が何も気づかなくて終わるのではなく、自然や土に触れて五感で感じ取ってほしい。その体験が自分を広げてくれる」と話す。「夏には、敷地内の畑で取れた野菜を使ったメニューを提供するカフェもオープンする予定。体験の他に食も楽しんでもらえれば」と利用を呼びかける。