「第6回 柿まつり」が11月19日、高島の「南深清水オリーブ第2ほ場」(高島市今津町)で開催される。
企画しているのは「南深清水FF倶楽部」。メンバーには地元の人だけでなく、移住者も加入しており、初めは10人だったが現在は22人に増えたという。同団体は県下最大の柿の産地である高島市深清水の柿を広く知ってもらうための取り組みをしており、2016(平成28)年から同イベントを開催するほか、耕作放棄地を利活用してオリーブの栽培を始めた。
現在、約400本のオリーブの木を栽培しており、今年10月には初めて20キロの実が採れ、オリーブオイル(約100ミリリットル)9本ができた。今後、毎年収穫量が増えることが見込まれているという。今年の12月には、「しがのふるさと支え合いプロジェクト」を立命館大学の食マネジメント学部と結び、一緒に商品化に向けて動いていく予定だという。
同団体代表の桂田隆司さんは「耕作放棄地の利活用を考えていた当時、柿をまた植えるのではなく、何か別の作物の栽培を検討していた。石川県でオリーブ栽培していることを新聞で知り、北陸でオリーブを育てていることに驚いた。その後、富山県でもオリーブ栽培していることを知り、現地に行った。そこでオリーブの塩漬けを食べさせてもらったらおいしかったことから、私たちもオリーブを作ることに決めた」と振り返る。
イベント当日はカフェやキッチンカーなど13店舗が出店し、メインイベントである「柿の収穫体験」のほか、「初搾りオリーブオイルテイスティング」「干し柿作り」「柿の皮むきチャレンジ」「オリーブリース作り」などを行う。
桂田さんは「6年前、オリーブ栽培は10本の小さな苗から始まった。今は柿畑の中で400本のオリーブの木が柿に負けじと元気に育っている。今年のイベントでは待望の初搾りのオリーブオイルをテイスティングできる。初めての味を体験してみて」と呼びかける。
開催時間は10時~15時。入場無料。小雨決行。