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えきまちテラスに「ハイキングモンキー」常設ブース 地元で愛される存在に

デザイナー・イラストレーターの前川有季さん

デザイナー・イラストレーターの前川有季さん

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 長浜のイラストレーターが手がけるキャラクター「HiKING MONKEY(ハイキングモンキー)」の常設ブースが3月23日、「えきまちテラス長浜」(長浜市北船町)1階の長浜くらしノートストア内にオープンする。

「ハイキングモンキー」の常設ブース

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 同キャラクターを手がけているのは長浜出身のデザイナー・イラストレーターの前川有季さん。京都の大学を卒業後にデザイン系の専門学校に通い、大阪でデザイン会社に就職、2020年、コロナ禍をきっかけにUターンし、独立したという。2022年6月にはDIYキャンパーとして活動する「omadesign(オマデザイン)」代表の中村友洋さんらとクリエーター集団「HikU(ハイク)」を結成し、そのキャラクターとして誕生したのがハイキングモンキーだという。前川さんは「『HikU』のメンバーが本能的に思い立ったら行動するという姿が猿に似ていると思い、猿を描くことにした」と振り返る。

 同キャラクターには「大きな耳」「左右非対称の顔の形」「胸のハート」という3つの特徴がある。「大きな耳」は「自分の心の声に耳を傾けてほしい」「悩んでいる人の心の声を聞きたい」という気持ちが、「左右非対称の顔の形」には「自分の不完全さを愛し、相手の不完全さを受け入れたい」という思い、「胸のハート」には「愛とやさしさを持って人に接したい」という気持ちが表現されているという。

 昨年実施した和菓子店「押谷製菓舗」(長浜市川道町)とのコラボレーションでの反響を受け、「ハイキングモンキーというキャラクターの力でもっと地元・長浜を盛り上げたい」という思いを抱いた前川さんは長浜の複合施設「えきまちテラス長浜」にその思いを伝え、同キャラクターの常設ブースの設置にこぎ着けた。ブースでは、びわ湖をイメージしたブルーを基調とした同キャラクターのオリジナルグッズを並べる。商品はステッカー、レターセット、カレンダー、シェラカップ、クリアファイルなどのほか、昨年に引き続き「押谷製菓舗」とのコラボどら焼き(220円)、和のタルト(200円)などのスイーツも販売する。

 3月23日・24日の2日間、同施設では「えきまち春の感謝祭」を開催。飲食と物販の屋台の出店、ロングパターゴルフ、ハンドメードマルシェなどを行うほか、同キャラクターのオリジナルステッカーがもらえる館内全体を使ったイベント「ハイキングモンキーをさがせ」や同ショップ内の柱へのライブペイントを行う。

 前川さんは「私は高校卒業後に京都や大阪に出た。それは、長浜には自分がやりたい仕事はないだろうし、ここには自分の居場所もないと感じていたからだった。9年ぶりに戻ってくると、ここでもデザインの仕事をしている人がいることに気づいた。その後、チラシや名刺のデザインの発注をもらうようになった今は、ここにも自分の居場所があると気づけた」

「昔の自分のように地元である長浜に居場所がないと感じ、街に愛着を持てずにいる人がいると思う。そんな人にも長浜に帰ってきても居場所があることを伝えたい。ハイキングモンキーを通じて地元を好きになってもらえるとうれしい」と話す。

 営業時間は11時~17時30分。火曜定休。

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