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長浜・江北図書館に「新館」 世代・地域を超えたコミュニケーションの場に

岩根さん、山内さん、堀江さん、植田さん(以上4人は同図書館理事)、山田さん(絵本作家)、西村さん(つるやパン)

岩根さん、山内さん、堀江さん、植田さん(以上4人は同図書館理事)、山田さん(絵本作家)、西村さん(つるやパン)

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 長浜の私立図書館「江北図書館」の新館「Lib+(リブプラス)」(長浜市木之本町)が3月31日、オープンする。

新館「リブプラス」の外観1

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 同館は2022年12月~2023年3月にクラウドファンディングを行い、その支援金で着工していた「本館の修繕」「本の閲覧室を併設したトイレの新設」が完了し、新館が誕生した。新館の名称は図書館を意味する「library(ライブラリー)」と記号の「+(プラス)」を合わせた造語で「Lib+(リブプラス)」と名付けた。「今までの図書館にいろいろなものをプラスして新たに創造していく」という思いを込めたという。

 新館は図書館に隣接した平屋1階建てで、厨房(ちゅうぼう)と多目的スペースを合わせた延べ床面積は43.06平方メートルになる。多目的スペースは机、椅子、プロジェクターを設置し、Wi-Fiを完備。図書館の営業時間内は誰でも利用できる。野外にもテーブルと椅子を用意するほか、車いすやベビーカーなどの利用者のためのスロープや多目的トイレも備える。

 地元のパン店「つるやパン」(木之本町)の新店となるテイクアウト専門の「つるやカフェ」も併設。手網焙煎(ばいせん)コーヒーなどのドリンクのほか、同店限定の「おうちパン」(250円)や「まるまるパン」(300円)を販売する。この2種類のパンは新館オープンに向けて同館と「つるやパン」がコラボした絵本「パンやのポポさん」(山田美津子さん作)に登場するパンがモチーフになっている。

 同館理事長の岩根卓弘さんは「多目的スペースは、図書館で借りた本を読んだり、併設する 『つるやカフェ』でテイクアウトしたコーヒーやパンの飲食スペースとして利用することができる」と話す。

 3月31日には、オープミングセレモニーを「第7回 一箱古本市 いろはにほん箱」(10時~16時)と同時開催。10時10分からの新館完成セレモニーに続いて、同40分に新館オープン。その後、「パンやのポポさん」の読み聞かせ(11時~・14時~)、「音楽ホルンコンサート」(12時~)、菓子まき(13時~)、木之本一箱古本市創始者・南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)さんのトークショー(13時30分~)を予定。新館では約1カ月間、「パンやのポポさん」の原画展も開催する。

 岩根さんは「子どもたちにここで過ごした記憶を残してほしい。その子どもたちが大きくなって、この図書館や生まれ育った地域に誇りを持ってもらえたら、それは地域を愛する気持ちにつながる」と話し、「地域内外の人、老若男女がこの場所に気軽に立ち寄って、世代や地域を超えてコミュニケーションが生まれるような場所になれれば」と意気込む。

 開館時間は10時~16時。火曜・水曜休館。入館無料。

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