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米原で「上丹生チューリップ祭り」 木工などのものづくり体験も

昨年の様子

昨年の様子

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 米原の「上丹生(かみにゅう)ふれあい広場」(米原市上丹生)で4月14日、「第16回上丹生チューリップ祭り」が開催される。

実行委員長の井尻一茂さん

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 20年ほど前、田中一郎さんの発案で上丹生のまちおこしのためにチューリップの植栽が始まった。それが評判を呼び、年々チューリップを見に訪れる人々が増え、5年後には「上丹生チューリップ祭り」が始まった。今年で16回目を迎える。

 植えられているチューリップは、公募による区画オーナー制度(1口3,000円~)を導入しており、オーナーになれば見るだけではなく育てる楽しみも経験することができる。市外に住むオーナーも多く、球根の植え付けから管理・掘り起こしまでを地元有志などでつくる「上丹生チューリップ畑ファンクラブ」が支援する。本年度の参加オーナーは企業や団体、個人のグループなど75組。

 会員の高齢化を理由に前団体から運営を引き継いだ「上丹生チューリップ祭り実行委員会」が現在はイベントを主催する。

 今年は内容をより充実させ、昨年よりも3000本多い2万本のチューリップが500平方メートルの畑に咲くほか、オニヤンマやチョウの形を模した植栽も見どころの一つだという。当日は鉢植えチューリップも販売する(1鉢300円~)。

 ふれあい広場に特設するステージでは今年初めてタップダンスが披露されるなど、これまでのイメージを変えるようなプログラムも企画する。地元住民手作りの草餅やマスの塩焼きなどを販売するほか、キッチンカーも出店。米原で取り組まれているものづくりの魅力を伝えるため、ステンドグラス、組子コースター、木工クラフトなどを作る体験ブースも設ける。

 今年は新たに、伝統技術が残る上丹生の職人たちを写した写真パネルや、滋賀県立大学地域共生センター特任講師・上田洋平さん監修の「心象絵図」を展示するほか、上丹生を巡るツアーも行う。

 自らが楽しんで取り組むことを大事にしているという実行委員長の井尻一茂さんは「僕たちが引き継いで2回目の開催。これまでの歴史を大事にしつつ、今年は『丹生(ニュー)チューリップ祭り』にしようと趣向を凝らした。チューリップ祭りをきっかけに上丹生や米原の魅力を知ってもらい、ものづくりをする人が集まってくれたら」と参加を呼びかける。

 開催時間は9時30分~15時ごろ。雨天の場合は4月21日に延期。上丹生ツアーは13時30分からで、事前予約は不要。実行委員会では、「できるだけ公共交通機関を利用してほしい」と呼びかける。

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