長浜在住の木工作家・斎藤季夏さんが手がける「KUUTAMO(クータモ)」の作品展が4月19日から、長浜・余呉町の自転車店跡で開催される。
屋号はフィンランド語で「月明かり」を意味し、自身の作品が「月明かりのようにそっと人々を照らし、生活に寄り添うようなものを作れたら」という思いを込めているという。出身地の大阪では会社員をしながら制作していたが、2022年、長浜・余呉町の地域おこし協力隊に着任したことで木工旋盤を使い、本格的に制作活動を始めた。これまで木工作品の制作、県内外でのイベント出店などを続ける傍ら、余呉の魅力を広く伝える目的でフリーペーパー「YOGOKKO(ヨゴッコ)」の制作も続けてきた。
会場は元自転車店だった空き家。1年前、工房や店に利用できる物件を探していたときに出合い、2面がガラス扉になっている点が気に入り、作品展開催に当たり期間限定で借りたという。期間中、木工作品約20点を展示するとともに、ヨゴッコのバックナンバー8冊と関連写真のパネルを展示し、開催に合わせて制作した特別版冊子も配布する。
斎藤さんは「本年度が協力隊の最後の年になる。世話になってきた街の人たちにも自分の木工の活動を知ってもらいたいと思い、初めての個展は余呉で開くと決めていた。来場者には当展をきっかけに余呉の魅力を感じてもらえれば。個展は空間作りからやっていて、展示する作品はこれまでのイベント出店時とは少し違った作風のオブジェ作品なども並べる」と話す。
21日の10時~・14時~の2回、「デザートスプーン作り」のワークショップを開催する(参加費は2,000円)。最終日の29日は展示作品とは別の木工作品の販売会と余呉町の人による雑貨や飲食の店が出店する「YOGOKKOショップ」を開く。
開館時間は10時~16時(29日は15時まで)。23日~25日は休館。4月29日まで。ワークショップの予約はインスタグラムのDMで受け付ける。「長浜市役所余呉支所」、「余呉まちづくりセンター」の駐車場が利用できる。