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高島の大溝陣屋総門で「マルシェ」 2年かけ復元した姿を住民にお披露目

大溝の水辺景観まちづくり協議会の仁賀さん(左)と上田さん(右)

大溝の水辺景観まちづくり協議会の仁賀さん(左)と上田さん(右)

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 高島の大溝陣屋総門(高島市勝野)の復元完成記念として6月15日、同敷地内で「おひろめマルシェ」が開催される。

大溝陣屋総門の外観

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 約2年をかけて今年4月に復元された大溝陣屋総門は、現在はまちづくりと観光の拠点「大溝まち並み案内処 総門」と資料室として活用されている。

 1619年、大溝藩主として入封した分部(わけべ)氏は大溝城跡に陣屋を置き、その北西部に武家屋敷を設けた。周囲は塀と堀が巡らされ、さらにその北側に設けられた町人地ときっちりと分けられていたという。総門はその武家屋敷の出入りに使われていた最も重要な門(正門)に当たる。当時の総門は、桁行約17.8メートル、梁間約3.9メートルの長屋門で、屋根は入り母屋造り(いりもやづくり)の桟(さん)瓦ぶき、中央部に扉口があったと考えられている。明治時代には民間に払い下げられ、以降は民家や文房具店として利用されていたこともあったが、現在は大溝陣屋関連で唯一現存する建造物ということから、市の指定文化財に指定され保存されている。

 大溝の水辺景観まちづくり協議会の上田未來さんは「約2年間、改修工事のために覆われていた総門の完成を町内の皆さんに報告する思いを込めて今回のイベントを企画した。長らく総門は地域住民の『精神的な核』として存在してきたと思う。今後は南側のスペースを活用してマルシェなどのイベントを開催したり、地元の事業者の方に利用していただいたりして、人が集まる『街の核』になれば」と話し、「彦根や長浜のような派手さはないが、隠れた歴史のストーリーを感じてもらえるエリアであるこの街を見ていただければ。ここがその拠点になれば」と意気込む。

 マルシェ当日は地元の商店による模擬店として和洋菓子・コーヒー・唐揚げなどの販売、野菜の販売、スーパーボールすくいなどの縁日遊びのほか、大溝城再現動画の上演なども行う。

 開催時間は11時~15時。荒天中止。

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